四訂版 病院で受ける検査がわかる本 「気管支内視鏡検査」の解説
気管支内視鏡検査
太さ5mmほどのファイバースコープを口から入れ、気管へ通して観察。喉を通るとき、一瞬、息がつまるような吐き気をもよおすことがあるが我慢、むせて嘔吐しないように。
気管支内視鏡を使う場合
②治療:ポリープの切除、気道内異物の除去([A])、レーザー照射([B])、止血、薬物局所注入など
カメラのついた細い管を気管に通し、気管支を調べる検査です。検査後は30~60分の安静、帰宅時の運転も禁止です。検査後2時間は飲食も禁止です。
肺がんの診断に最も重要な検査
胸部単純X線撮影(→参照)や
気管支を観察しつつ、がん細胞らしき病変があれば、その場で病変の一部を採取したり(
がんがあれば、内腔が狭くなる
内視鏡の中はグラスファイバーでできており、気管支内腔に光を当てると、その反射光がファイバーを伝わり、肉眼で観察できるようになっています。
がんが気管を圧迫すると内腔が狭くなってみえ、がんが内腔に浸潤すれば表面に
体の力を抜いて検査を
検査着に着替え、筋肉注射(唾液の分泌を抑える薬と鎮静剤)と、
先端にレンズのついた太さ5mm程度のファイバースコープを口から入れ、気管へ通して観察します。喉を通るとき、一瞬息がつまるような吐き気をもよおすことがありますが、すぐに落ち着きます。むせて
検査は外来通院でも受けることができ、生検や擦過などを含めても約30分で終了します。検査を上手に受けるには、体の力を抜き、医師の指示通りにすることです。
検査当日の朝は絶食
検査前日の夕食は普通ですが、当日の朝は絶食です。糖尿病薬以外の常用薬は飲んでもかまいません。
咽頭表面麻酔をすると、息苦しくなることがあります。何らかのアレルギーがある人は、事前に申し出てください(→参照)。
検査後は、30~60分の安静が必要です。帰宅時の車の運転は禁止です。検査後2時間は、飲食は禁止。これは、喉の麻酔で
医師が使う一般用語
「ブロンコ」=broncho=気管支。または「きかんしファイバー」=ファイバーはfiberscope(内視鏡の一種)の略
出典 法研「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」四訂版 病院で受ける検査がわかる本について 情報