水産業に貢献する人材を育成するための大学校。国立研究開発法人水産研究・教育機構の組織の一つとして設置されている。1941年(昭和16)に開校した朝鮮総督府釜山(プサン)高等水産学校(1944年に釜山水産専門学校に改称)が第二次世界大戦の終戦に伴い解体。その学生を収容するため、1946年(昭和21)水産講習所下関(しものせき)分所が開所された。翌1947年に第二水産講習所、1952年に水産講習所に改称。さらに1963年に水産大学校と改称され、2001年(平成13)4月に独立行政法人化された。2016年には水産総合研究センターと統合し水産研究・教育機構となり、水産大学校は同機構の人材育成業務を担当する教育機関となった。
「水産に関する学理及び技術の教授及び研究を行うことにより、水産業を担う人材の育成を図る」ことを目的とし、農林水産省水産庁の下に設置された高等教育機関として、実学に重点を置いた教育研究を行っている。4年制の学科として、水産流通経営学科(流通経営講座、水産基礎講座)、海洋生産管理学科(海洋生産運航学講座、資源管理学講座)、海洋機械工学科(船用機関学講座、海洋機械学講座)、食品科学科(食品安全利用学講座、食品機能学講座)、生物生産学科(生物環境学講座、資源増殖学講座)がある。さらに上級に、1年制の専攻科、2年制の水産学研究科が設置されている。キャンパスは山口県下関市永田本町、ほかに小野(おの)臨湖実験実習場(山口県宇部(うべ)市)があり、練習船を所有する。
[編集部 2017年8月21日]
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