水薙鳥(読み)みずなぎどり

精選版 日本国語大辞典 「水薙鳥」の意味・読み・例文・類語

みずなぎ‐どり みづなぎ‥【水薙鳥】

〘名〙 ミズナギドリ科に属する鳥の総称。全長三〇~五〇センチメートルぐらい。ウミツバメ近縁海鳥だが、形態はカモメに近い。くちばしは先端がかぎ状に曲がり、あしには水かきがある。羽色は暗褐色を帯びるものが多い。海上で、イワシサバなどの群れを見つけると上空から水面に突入して捕えるので、漁師の魚群発見の目標とされる種がある。世界に約六〇種知られるが、日本でふつう繁殖するのはオオミズナギドリだけで、その他に数種が小笠原諸島硫黄列島で繁殖する。《季・夏》

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デジタル大辞泉 「水薙鳥」の意味・読み・例文・類語

みずなぎ‐どり〔みづなぎ‐〕【水×薙鳥】

ミズナギドリ目ミズナギドリ科の海鳥の総称。上面が黒や灰色腹部白色のものが多い。翼は細くて長く、風を利用して水をなぐように滑空する。約60種があり、繁殖期以外は海洋で生活。オオミズナギドリ・シロハラミズナギドリなど。
ミズナギドリ目の鳥の総称。アホウドリ・ミズナギドリ・ウミツバメ・モグリウミツバメの4科約100種がある。鼻孔管状でくちばしの上面か側面に開いているのが特徴で、管鼻類ともよばれた。全世界の海洋に分布

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動植物名よみかた辞典 普及版 「水薙鳥」の解説

水薙鳥 (ミズナギドリ)

動物。ミズナギドリ科に属する海鳥の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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