(読み)い(英語表記)wei

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説



wei

中国の官名軍事,警察を司った。秦・漢時代,太尉 (たいい) は最高の軍事長官で,丞相 (じょうしょう) ,御史大夫 (ぎょしたいふ) とともに三公と呼ばれ,国政を担当した。このほか中央には衛士 (えいし) を統轄し,宮門を守護した衛尉,刑罰を司った廷尉があり,郡には郡尉がおかれて軍事を司り,太守と並んで郡を治めた (後漢に廃止) 。また中央の諸官を監察し,首都付近の督察にあたる司隷校尉,首都の盗賊を取締る中尉があり,軍中には校尉がおかれた。

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デジタル大辞泉の解説

い【尉】[漢字項目]

常用漢字] [音](ヰ)(呉)(漢) [訓]じょう
軍隊・自衛隊の階級の一。「佐」に次ぐもの。「尉官/一尉・少尉大尉陸尉
中国、秦・漢時代の官名の一。軍事・警察を担当した。「校尉廷尉都尉
[名のり]やす

じょう【尉】

老翁。おきな。特に能で、老翁の役。また、それに用いる能面。⇔姥(うば)。→尉面
炭火の白い灰となったもの。
「あらかた―になりかけた炭火」〈里見弴・安城家の兄弟〉
律令制で、衛府(えふ)検非違使(けびいし)の第三等官。→判官(じょう)

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大辞林 第三版の解説

じょう【尉】

律令官制の四等官の一つである判官じようのうち、衛府・検非違使の官職に当てる用字。
能で、老翁。また、その役の付ける面。 ⇔ うば 「この-が御道しるべ申さうずるにて候/謡曲・竹生島」 →
白い灰になった炭火。 「最前からおこいて置いたによつて、さんざん-が立つ/狂言・栗焼 虎寛本
[句項目] 尉と姥

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世界大百科事典内のの言及

【県】より

…県の人口は唐では下県が1000戸以下だったが,元代江南では1万戸が中と下の境界線で,40km平方が普通である。長官は唐までは令,丞,尉。宋以後は知県,主簿,県尉とよぶ。…

※「尉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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