悪書(読み)アクショ

デジタル大辞泉の解説

内容が俗悪で、読者や社会、特に青少年読者に悪影響を及ぼす本。
文字を書くのがへたなこと。悪筆。
「商戸なれば…書に心なし。故に―なる事人のみるところなり」〈胆大小心録

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図書館情報学用語辞典 第5版の解説

社会的に「有害」とされる図書雑誌などの資料.とくに過激な暴力や露骨なの表現を含み,青少年に悪影響を及ぼすおそれがあるとされる出版物をさす.1955(昭和30)年,全国的に悪書追放運動が広がり,ほとんどの都道府県青少年健全育成条例が制定されたが,この条例で青少年に「有害」と指定された図書類を「有害図書」という(東京都では「不健全図書」).日本の出版業界では,1991(平成3)年より「成年コミックマーク」を自主的に表示するなど,書店での区分陳列を図ってきたが,出版の自由,図書館の自由との関係で論議を呼ぶことも多い.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 内容の俗悪な書物。読者や社会に有害な本。⇔善書良書
※浮世草子・好色破邪顕正(1687)中「諸法実相ならば、うたふも法(のり)の声。悪書といふべき物もなく、善書といふべきもなし」
② 特に、遊里・好色について書いた本。
※浮世草子・好色二代男(1684)一「太夫(たいふ)前巾着といふ悪書(アクショ)も、見分斗(けんぶんばか)りにておかしからず」
③ へたな文字。文字を書くのがへたなこと。悪筆。⇔善書
※随筆・胆大小心録(1808)八九「商戸なれば、ただ帳面にむかいて日記の用だにつとむればとて、書に心なし。故に悪書なる事人のみるところなり」

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