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池上太郎左衛門 いけがみたろうざえもん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

池上太郎左衛門
いけがみたろうざえもん

[生]享保3(1718).武蔵,大師河原
[没]寛政10(1798).武蔵,大師河原
江戸時代中期,武蔵国橘樹郡大師河原の名主。名は幸豊。宝暦 12 (1762) 年,多摩川河口に池上新田を開き,また製糖法を完成し,広くサトウキビの栽培,砂糖製造の普及に努めるとともに,製塩,搾油,製硝,養魚,果樹栽培を行なうなど,殖産興業に努めた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

池上太郎左衛門 いけがみ-たろうざえもん

1718-1798 江戸時代中期の殖産家。
享保(きょうほう)3年生まれ。武蔵(むさし)橘樹郡(たちばなぐん)大師河原村(神奈川県川崎市)の名主。宝暦12年多摩川河口に池上新田を開発したのをはじめ,新田開発と殖産につとめた。とくにサトウキビの栽培と製糖に成功し,その技術をひろめたことで著名。寛政10年2月15日死去。81歳。名は幸豊(ゆきとよ)。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

池上太郎左衛門

没年:寛政10.2.15(1798.3.31)
生年:享保3(1718)
江戸中期の新田開発家,殖産興業家。武蔵国橘樹郡大師河原村(川崎市)生まれ。字は幸豊。宝暦2(1752)年許可を得て,海浜の寄洲,出洲において15町歩余の開発を行い,池上新田を開発した。新田開発の対象が海浜の寄洲,出洲であることに特色があり,「海中新田開発人」と自称している。また,製塩業,甘蔗砂糖,朝鮮人参など殖産興業にも尽力した。特に甘蔗砂糖の全国的伝播に努めたことは知られたところである。幕末期に,国内各地で砂糖生産を可能としたのは,この池上氏の尽力によるところが大きく,「和製砂糖の元祖」としての地位を築いた人物である。<参考文献>松好貞夫『新田の研究』,仙石鶴義「池上幸豊と和製砂糖の拡布について」(『日本地域史研究』)

(落合功)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

いけがみたろうざえもん【池上太郎左衛門】

1718‐98(享保3‐寛政10)
近世中期の篤農家で関東に砂糖産業などを興した。名は幸豊のち与楽,太郎左衛門は通称。武蔵国橘樹郡大師河原村名主で,1750年(寛延3)より多摩川河口の州を埋め立てて池上新田その他を開き,名主を兼務した。甘蔗の栽培と砂糖製法をくふう改良して,関東・甲駿・京坂地方にまでひろめ,61年(宝暦11)氷砂糖売買の特許を得た。その他製塩,絞油,養魚など各種の産業を興すことを試みた。著書に《種芸拾穂集》があり和歌もよくした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

池上太郎左衛門
いけがみたろうざえもん
(1718―1798)

江戸中期の豪農。武蔵(むさし)国橘樹(たちばな)郡大師河原(神奈川県川崎市)の名主。名は幸豊。1762年(宝暦12)多摩川河口に私財を投じて池上新田を開いたのをはじめ、各地を開墾、その功により1768年(明和5)苗字(みょうじ)帯刀を許された。明和(めいわ)年間(1764~1772)には製糖技術を完成させ、関東各地にその技術を普及させ、また甘蔗(かんしょ)の栽培を奨励した。そのほか、製塩、海苔(のり)、製硝、搾油(さくゆ)、養魚、果樹栽培など多角的な経営を試みるなど、殖産興業に大きな貢献をした。文人とも交わり、多くの記録随筆を残した。[福島要一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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