沖縄記念公園(読み)おきなわきねんこうえん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「沖縄記念公園」の意味・わかりやすい解説

沖縄記念公園
おきなわきねんこうえん

沖縄県国頭(くにがみ)郡本部町(もとぶちょう)および那覇市(なはし)に位置する国営公園。海洋博覧会地区(通称海洋博公園)と首里(しゅり)城地区(通称、首里城公園)からなる。海洋博覧会地区は沖縄国際海洋博覧会(1975年7月~1976年1月)を記念して1975年(昭和50)に事業開始、1976年に開園した沖縄海洋博覧会記念公園を継承したもので、都市計画決定面積77.2ヘクタール、うち開園面積71.8ヘクタール。首里城地区は1986年に沖縄日本復帰記念事業の一環として城壁、城門の復原工事が始められた国指定史跡首里城跡で、正殿も復原された(2019年の火災で主要施設が焼失。復原工事が進められている)。都市計画決定面積4.7ヘクタール、開園面積4.7ヘクタール。両地区は1987年に国営沖縄記念公園として統合された。海洋博覧会地区は沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館や海洋文化館、熱帯ドリームセンターなどが整備されている。首里城地区は1992年(平成4)に一部が供用され、2019年(平成31)に全面開園した。2000年(平成12)に首里城跡が世界遺産文化遺産)に登録された(登録名は「琉球王国グスクおよび関連遺産群」)。

[編集部]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沖縄記念公園」の意味・わかりやすい解説

沖縄記念公園
おきなわきねんこうえん

沖縄県本部町にある海洋博公園(海洋博覧会地区)と,那覇市にある首里城公園(首里城地区)からなる国営公園。海洋博公園は 1975年に開催された国際海洋博覧会の会場跡地を利用して 1976年に開園。面積は約 71.6万m2。園内には世界最大級の沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)や多くの熱帯植物を集めた熱帯ドリームセンター,アジア・太平洋地域の漁具,船などを収集,展示した海洋文化館など各種の施設が設けられている。首里城公園は第2次世界大戦で焼失した首里城を跡地に復元する事業を中心に,一帯を整備。1992年,正殿,瑞泉門などの復元完成により一部開園,その後も逐次施設が公開されている。面積は約 2.7万m2。園内の円覚寺跡と首里城跡は国指定史跡,旧円覚寺放生橋と園比屋武御嶽石門(すぬひあんうたきせきもん)は国の重要文化財,玉陵(たまうどぅん)は国の史跡・重要文化財。首里城跡,園比屋武御嶽石門,玉陵は,2000年世界遺産の文化遺産に登録された。

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