河骨・川骨(読み)こうほね

大辞林 第三版の解説

こうほね【河骨・川骨】

スイレン科の多年草。小川や池沼に生える。根茎は太く泥中に横たわり、白い。葉は大きく長卵形。夏、花茎を水上に出し頂に黄色の花を一個つける。根茎を漢方で川骨せんこつと呼び、強壮薬・止血薬などとして用いる。かわほね。 [季] 夏。 《 -の二もと咲くや雨の中 /蕪村 》
家紋の一。の葉と花をかたどったもの。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こう‐ほね かう‥【河骨・川骨】

〘名〙 (「かわほね(河骨)」の変化した語)
スイレン科の多年生水草。各地の池沼や小川に生える。泥中に太い根茎がある。長柄があって水上に抜き出、葉身は長さ一〇~三〇センチメートルの長卵形または長楕円形で基部はやじり形。沈水葉は細長く、半透明な膜質でしわが多い。夏、花茎を水上にのばし、頂に径約五センチメートルの黄色の花を上向きに単生する。五枚の萼片は花弁状。花弁は多数あり、小形の長方形。果実は長さ四~五センチメートルの卵状球形で、水中で熟すとくずれて種子を放出する。和名は白く太い根茎の形状による。ヒメコウホネ、ベニコウホネ、オグラコウホネと呼ぶ種類がある。漢方では根茎を「川骨(せんこつ)」と呼び、健胃・強壮・止血剤として産前産後などに用いる。漢名、萍蓬草。かわほね。《季・夏》 〔明応本節用集(1496)〕〔俳諧・毛吹草(1638)〕
② 紋所の名。①を図案化したもの。三つ河骨、三つ蔓河骨の丸、三つ割蔓河骨、割河骨などがある。

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