注意欠陥・多動性障害(読み)ちゅういけっかん・たどうせいしょうがい(英語表記)attention deficit hyperactivity disorder

知恵蔵mini 「注意欠陥・多動性障害」の解説

注意欠陥・多動性障害

発達障害の一つ。略称ADHD。発達年齢に見合わない多動性・衝動性、不注意、またはその両方が小学生頃までに現れるもの。知能的な障害はない。具体的問題行動としては、「静かに座っていることが苦手」「話し出すと止まらない」「人の邪魔をしてしまう」「忘れものが多い」「時間を守れない」「順番を待てない」などがある。学童期の子供の3~7%にみられ、男性は女性より数倍多いとされる。問題行動のタイプにより「多動性・衝動性優勢型」「混合型」「不注意優勢型」に分けられ、「多動性・衝動性優勢型」は多動性障害、「不注意優勢型」は注意欠陥障害(ADD)といった診断名になることも多い。青年期以降は軽快することが多く子供の障害とみられてきたが、大人になっても症状が残る「大人のADHD」と診断される人が増えている。

(2015-5-27)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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