注連寺(読み)ちゅうれんじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

注連寺
ちゅうれんじ

山形県鶴岡(つるおか)市大網にある寺。新義真言(しんごん)宗湯殿山(ゆどのさん)派の大本山。山号は湯殿山。本尊は大日如来(だいにちにょらい)。開創は弘法(こうぼう)大師空海といわれ、湯殿山本地仏の大日如来は空海が825年(天長2)につくったものと伝えられる。湯殿山旧別当職の僧坊で、往時は注連密寺、根本注連掛(がけ)坊などと称した。本導寺、大日坊、大日寺などを含む一山の総号を日月(にちがつ)寺と号し、湯殿山が女人結界のため、女人遙拝所(ようはいじょ)として栄えた。
 湯殿山は月山(がっさん)、羽黒山(はぐろさん)とともに出羽(でわ)三山の一つで、江戸時代に月山・羽黒山は天台宗に統一された。当山は、第二次世界大戦後に新義真言宗湯殿山派として独立した。堂内にはさまざまな逸話のある鉄門海上人(てつもんかいしょうにん)の即身仏が安置されている。森敦(あつし)の芥川賞受賞作『月山』の舞台になったことでも知られ、境内に森敦文庫文学資料館が建てられている。[中山清田]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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