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海流瓶(読み)かいりゅうびん(英語表記)drift bottle

翻訳|drift bottle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海流瓶
かいりゅうびん
drift bottle

漂流物による海流を推定するための標識瓶。空瓶に,はがきなどを入れ密栓して流す。風の影響を少くするため,一端におもりをつけるなどの工夫をする。

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百科事典マイペディアの解説

海流瓶【かいりゅうびん】

漂流瓶とも。海水の表層の移動を知るための人為的漂流物。ビール瓶大のガラス瓶やプラスチックが用いられる。投入の位置・日時を記入し,拾ったときの位置・日時記入用のはがきを入れておく。日本では1893年に和田雄治が400本を三陸沖に投入,その後数万本の海流瓶で日本近海の海流分布を調べたのが始まり。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいりゅうびん【海流瓶 drift bottle】

ビール瓶などに返信用はがきを封入して海洋に放流し,発見者に記入し返送してもらい,漂着の日時,場所から海流を調査するもので,日本では1893年に和田雄治らによって用いられたのが最初である。現在もプラスチックの容器に封じた漂流はがきが,内海の海流調査に多用されている。底引漁網で回収する漂流クラゲseabed drifterは海底近くの海流の調査に用いる。漂流中の位置を知ることのできる,人工衛星で追跡するブイ(satellite‐tracked drifter)や船舶のレーダーで追跡するブイ,音響信号で追跡する水中ブイ(sofar buoy,swallow’s float)なども使われる。

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大辞林 第三版の解説

かいりゅうびん【海流瓶】

海水の流れを調べるため海中に投入する瓶。瓶の中に葉書を封入して流し、これを拾った人からその日時・場所などを記入して送り返してもらい、海水の流れを知る。漂流瓶。

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世界大百科事典内の海流瓶の言及

【海流】より

…オイラー法は流速計をある場所に固定して流れを測るもので,流れの強さは,プロペラの回転数やトルク,板や膜にかかる圧力,ワイヤを張った時の抵抗による傾き,あるいはドップラー効果による音速変化などを利用して測る。ラグランジュ法は海水の移動をなにか物体を浮かべて追跡する方法で,船自体の流され方から流速や流向を知ったり,海流瓶を流す方法(ある場所から中に手紙を入れた瓶を投入し,それを拾い上げた人に日時と位置を書いて送ってもらうよう依頼する)などは昔から行われてきた。現在では漂流ブイに発信装置を付け,電気信号を追跡する手法が多く採られる。…

※「海流瓶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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