翻訳|drift bottle
ビール瓶などに返信用はがきを封入して海洋に放流し,発見者に記入し返送してもらい,漂着の日時,場所から海流を調査するもので,日本では1893年に和田雄治らによって用いられたのが最初である。現在もプラスチックの容器に封じた漂流はがきが,内海の海流調査に多用されている。底引漁網で回収する漂流クラゲseabed drifterは海底近くの海流の調査に用いる。漂流中の位置を知ることのできる,人工衛星で追跡するブイ(satellite-tracked drifter)や船舶のレーダーで追跡するブイ,音響信号で追跡する水中ブイ(sofarbuoy,swallow's float)なども使われる。
執筆者:平 啓介
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…オイラー法は流速計をある場所に固定して流れを測るもので,流れの強さは,プロペラの回転数やトルク,板や膜にかかる圧力,ワイヤを張った時の抵抗による傾き,あるいはドップラー効果による音速変化などを利用して測る。ラグランジュ法は海水の移動をなにか物体を浮かべて追跡する方法で,船自体の流され方から流速や流向を知ったり,海流瓶を流す方法(ある場所から中に手紙を入れた瓶を投入し,それを拾い上げた人に日時と位置を書いて送ってもらうよう依頼する)などは昔から行われてきた。現在では漂流ブイに発信装置を付け,電気信号を追跡する手法が多く採られる。…
※「海流瓶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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