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せいげんさくらひめ【清玄桜姫】
清水寺の清玄法師が桜姫の容色に迷い、破戒の末に殺される筋の浄瑠璃・歌舞伎。土佐少掾の浄瑠璃「一心二河白道いつしんにがびやくどう」が最も古く、ほかに近松門左衛門の「一心二河白道」、四世鶴屋南北の「桜姫東文章」などもある。
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清玄桜姫
せいげんさくらひめ
人形浄瑠璃(じょうるり)、歌舞伎(かぶき)脚本の一題材。清水(きよみず)寺の清玄法師が美しい桜姫に恋して破戒のすえに殺され、その執念が長く姫に付きまとうというのが大筋。典拠になった史実、伝説は未詳だが、『太平記』中の志賀寺の上人(しょうにん)の話を脚色したものらしい。古くは土佐浄瑠璃の『一心二河白道(いっしんにがびゃくどう)』があり、歌舞伎では延宝(えんぽう)年間(1673~81)から演じられたという。現在上演されるものは多くの作が混合してできあがった台本で、書替え物に4世鶴屋南北(つるやなんぼく)作の『桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)』『隅田川花御所染(すみだがわはなのごしょぞめ)(女清玄)』があり、また人名を変えた『岩倉宗玄(いわくらそうげん)』などがある。[松井俊諭]
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