湯沢温泉(読み)ゆざわおんせん

日本歴史地名大系 「湯沢温泉」の解説

湯沢温泉
ゆざわおんせん

[現在地名]湯沢町湯沢 湯元

魚野うおの川の支流湯之沢ゆのさわ下流湯元ゆもとにある。高橋半左衛門家の先祖半六の開発と伝える。当初は半左衛門および分家の三郎兵衛、三郎兵衛分家の新七の三人で営業していたが、天和年中(一六八一―八四)雪崩、明和年中(一七六四―七二)洪水で破壊されたという。享保四年(一七一九)の湯本入札金並びに湯小屋修覆手形(井熊秀夫氏蔵)によると、湯沢村庄左衛門は、一年間に限り金五両三分余で湯元の権利を得ている。

湯沢温泉
ゆざわおんせん

[現在地名]大子町西金

国鉄水郡線西金さいがね駅から県道諸沢もろざわ―西金停車場線を東北へ約一・五キロ進むと分岐点に達し、その南にある。

水府志料」に「何れの頃より有といふ事を知らず。然れども、寛永検地帳にも湯沢の字あり。其後浴宅をなして、専ら浴人来る。温泉の出る所を二ツ岩間と云四尺 八尺又恵眼湯と云有古名洗眼湯 四尺四方眼疾を治すといへり。八満祠 湯神なりと申伝ふ。宝永年中、浴場を補理せし時、此祠湯場に近く不便とて塚を崩しければ、祠の下より経筒を得たり。十羅刹女 防州山口住権僧都 奉納大乗経典六十六部 竜瑜 卅番神 大永三天癸未二月吉日 敬白 右の経筒、其時官に納むといへり」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「湯沢温泉」の意味・わかりやすい解説

湯沢温泉
ゆざわおんせん

新潟県岩船(いわふね)郡関川村にある温泉。荒川峡温泉郷(えちごせきかわ温泉郷)の一湯。荒川上流右岸に位置する。古くから湯治場として有名であったが、1967年(昭和42)の水害被害を受け、現在は下流に新温泉が再興されている。泉質塩化物泉。JR米坂(よねさか)線越後下関(えちごしもせき)駅からバスの便がある。

[山崎久雄]

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