精選版 日本国語大辞典 「無反動砲」の意味・読み・例文・類語
むはんどう‐ほう ‥ハウ【無反動砲】
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第二次世界大戦末期に発明された特殊な軽量火砲で、砲尾の尾栓(びせん)に発射ガスの噴出孔を設け、発射のときに発生するガスを後方にも噴出させ、そのガスの質量と噴出速度を、砲身内を前進する弾丸のエネルギーに等しくして、反動をゼロにした火砲。薬莢(やっきょう)にもガス噴出孔があり、砲身は肉薄で施条されている。主として歩兵による対戦車攻撃または堅固な点目標を射撃するときに使用される。火砲のなかではもっとも軽量なのでジープなど小型車両にも搭載ができ、機動力は大きい。点目標射撃に際しては弾道が低伸し初弾必中も可能である。口径は57~155ミリ程度で、射程は106ミリ砲で最大7000メートルに達する。陸上自衛隊には75ミリM20、84ミリカールグスタフ(スウェーデンFFV社製)、六〇式106ミリの各種が装備され、六〇式106ミリを2門装備した自走砲もある。アメリカには核弾頭を発射する無反動砲デビークロケットがあり、旧ソ連・中国などでも広く採用されてきた。
[小橋良夫]
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…その特徴は,軽量小型,発射速度大,操作簡単などであるが,命中精度は低い。 無反動砲発射薬のガスの一部を砲の後方に逃がすように設計された砲で,砲の後方に噴出する発射ガスの運動量と,弾丸と砲口から噴出する発射ガスの運動量とがつり合って,無反動になる。無反動であるから,駐退装置や重い砲架を必要としないので軽量化できる。…
※「無反動砲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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