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点滴分析 てんてきぶんせきdrop analysis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

点滴分析
てんてきぶんせき
drop analysis

斑点分析ともいう。試料試薬溶液のそれぞれ1滴ずつをろ紙ガラス板,白色磁製板などの上にとり,反応させて沈殿あるいは着色を観察し,定性を行う微量分析法の1つ。ろ紙に試薬をしみこませておき,これに試料の1滴を落すこともある。所要試料液量は 0.05ml程度で,特別の実験室や熟練を必要としない分析試験法である。試薬としては高感度の有機試薬を用いることが多い。

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百科事典マイペディアの解説

点滴分析【てんてきぶんせき】

斑点分析,スポットテストなどとも。試料溶液の1滴と試薬溶液の1滴とを反応させ(通常点滴板,濾紙,毛細管などを用いる),その呈色ないし沈殿反応から試料中の物質の定性分析を行う方法。
→関連項目微量分析

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世界大百科事典 第2版の解説

てんてきぶんせき【点滴分析 spot analysis】

微量化学分析の一部門。1滴の試料溶液に1滴(またはきわめて微量)の試薬を加えて鋭敏な反応をおこさせ,これによって微量の物質を検出確認する分析方法。染点分析または斑点分析ともいう。点滴分析に用いる化学反応を点滴反応と呼び,きわめて鋭敏で,他の共存物質による妨害のなるべく少ないものが用いられる。点滴分析法の適用は,古く1859年J.H.シッフが,炭酸銀をしみこませたろ紙上で銀の灰褐色斑点の沈着によって微量の尿素を検出したときに始まるといわれる。

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大辞林 第三版の解説

てんてきぶんせき【点滴分析】

試料の溶液と試薬の溶液とをそれぞれ一滴ずつ陶製板の窪み穴や濾紙ろし上に落とし、反応によって起こる発色・沈殿を利用して行う微量定性分析。斑点分析。染点分析。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

点滴分析
てんてきぶんせき
spot analysis

微量定性分析の一つで、試料溶液の一滴と試薬溶液一滴とを反応させて試料中に含まれる物質の検出をする方法。斑点(はんてん)分析ともいう。予備試験もしくは簡略分析、迅速分析的に用いられている。普通、磁製またはガラス製の板に小さな凹(くぼ)みを多数つけた点滴板に試薬溶液を入れるか、または試薬溶液をあらかじめしみ込ませた点滴紙(濾紙(ろし))を用いて反応させ、おもにその際の呈色を利用して確認する。したがって、利用できる反応としては、高い選択性や特異性をもち、高感度であることが要求される。特殊な器具類が不要で、短時間で分析が行える特徴がある。[高田健夫]

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世界大百科事典内の点滴分析の言及

【微量分析】より

…化学分析では取り扱う試料の量により,常量分析macro analysis(~0.1g以上),半微量分析semimicro analysis(10~20mg),微量分析micro analysis(~1mg),超微量分析ultra micro analysis(~1μg)などと便宜上分ける。 微量分析法は1926年ころオーストリアの化学者エーミヒFriedrich Peter Emich(1860‐1940)により系統化されたが,F.プレーグルによる有機微量分析法の開発や,ファイグルFritz Feigl(1892‐1971)による点滴分析法spot test(斑点分析)の開発などが大きな貢献をしている。有機微量分析では3~5mgの試料を用いて元素分析ができ,点滴分析では1滴の試料(0.05ml)で目的化学種を分析することができる。…

※「点滴分析」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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