デジタル大辞泉 「由由しい」の意味・読み・例文・類語
ゆゆし・い【由由しい/▽忌▽忌しい】
1 程度がはなはだしい。また、重大である。容易ならない。「―・い事態」
2 神聖で恐れ多い。慎むべきである。
「言はまくも―・しきかも」〈万・四七五〉
3 忌まわしい。不吉である。
「―・しき身に侍れば、かくておはしますも、いまいましうかたじけなくなむと宣ふ」〈源・桐壺〉
4 いまいましい。うとましい。
「―・しかりける里の人かな。宿貸さず」〈梁塵秘抄・二〉
5 すばらしい。りっぱである。
「―・しくありがたう覚ゆれ」〈徒然・一八八〉
[派生]ゆゆしげ[形動]ゆゆしさ[名]
[類語]不穏当・不謹慎・不心得・心無い・非常識・不見識・無分別・言語道断・目に余る・成ってない・若気の至り・年甲斐も無い・年寄りの冷や水・重大・深刻・手重い