若気(読み)ニヤケ

デジタル大辞泉の解説

にや‐け【若気】

《古くは「にゃけ」か》
男が派手に着飾ったり、媚(こ)びるような態度をとったりすること。また、その人。「若気男」
男色を売る若衆。陰間(かげま)。
「長季は宇治殿の―なり」〈古事談・二〉

わか‐ぎ【若気】

わかげ(若気)」に同じ。
「私(わつし)あ―だ」〈鏡花歌行灯

わか‐げ【若気】

若者の、血気にはやる持ち。わかぎ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

にやけ【若気】

〔古くは「にゃけ」〕
男色の相手。 「長季は宇治殿の-なり/古事談 2
尻。特に、肛門。 「お-の張形はりがたを仕り、進じ申さう/咄本・昨日は今日」
男がなまめかしい様子をすること。また、その男。にやけおとこ。 「もつぱら-をむねとして地紙うり/柳多留 17

わかぎ【若気】

わかげ(若気)」に同じ。

わかげ【若気】

若い人の、血気にはやったり、無分別であったりする気持ち・傾向。わかぎ。
[句項目] 若気の過ち 若気の至り

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

にや‐け【若気】

〘名〙 (古くは「にゃけ」か)
① 鎌倉・室町時代頃、貴人の側にはべって、男色の対象となった少年。
※古事談(1212‐15頃)二「長季は宇治殿若気也」 〔明応本節用集(1496)〕
② 尻。肛門
※自戒集(1461‐67頃)「石仏に糞ぬり、経巻にて若気をのごうほどに」
③ 男が色めいた姿をしていること。男が派手に着飾ったり、なまめき媚(こ)びるような態度をとったりすること。また、その者。
雑俳柳多留‐一七(1782)「もっぱらにやけをむねとして地紙うり」
[補注]「若気」を語源と考える説、または「弱(ニャク)」との関連を考える説などがある。

にや・ける【若気】

〘自カ下一〙 (「にやけ(若気)」を動詞化した語。古くは「にゃける」か) 男が女のように色っぽい様子や姿をする。転じて、うわついている。→にやけ
※古文真宝前集抄(1642)一「きる物のえやうを好みなまにやけたるなりをし」

わか‐ぎ【若気】

〘名〙 =わかげ(若気)(一)
黄表紙・御存商売物(1782)下「一枚絵はわかぎのはやまり、まんまと黒本赤本が謀略にのり」

わか‐げ【若気】

[1] 〘名〙 年若い人の血気にはやる気持。若者の未熟で無分別な気持。わかぎ。
※平治(1220頃か)中「まことに悪源太わかげのいたす所也」
[2] 〘形動〙 (形容詞「わかい」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの) いかにも若そうなさま。若々しいさま。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一二「其言語(ものごし)の若(ワカ)げなるに因れば」

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