デジタル大辞泉
「生成熱」の意味・読み・例文・類語
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せいせい‐ねつ【生成熱】
- 〘 名詞 〙 反応熱の一つ。成分元素の単体から一モルの化合物を合成するときに発生または吸収される熱量。〔稿本化学語彙(1900)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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生成熱
せいせいねつ
heat of formation
反応熱の一種。物質1モルをその成分元素から合成するときに放出される熱量をいう。直接に単体から合成できない場合には、ヘスの熱化学の法則を利用して種々の反応を組み合わせ、熱化学方程式によって求める反応の生成熱を計算する。反応が25℃、1気圧の条件下で行われた場合に換算した値を標準生成熱という。
[山崎 昶]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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生成熱 (せいせいねつ)
heat of formation
ある化合物1molをその構成元素の単体から合成する際に発生または吸収される熱量をその化合物の生成熱と呼ぶ。とくに標準状態(1気圧)のもとで天然に安定に存在する状態(たとえば水素は気体,水銀は液体,硫黄は斜方硫黄)を基準にとったときの値を標準生成熱という。また,構成元素をすべて原子として,これから化合物を合成するとした場合の生成熱をとくに原子生成熱という。種々の反応熱の測定値は〈ヘスの法則〉を使って最終的に標準生成熱として整理され,25℃(298.15K)での値が多くの数値表に収録されている。このデータを利用すると,任意の化学反応の熱量変化を計算によって求めることが可能となる。
執筆者:菅 宏
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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生成熱
セイセイネツ
heat of formation
1 mol の化合物がそれを構成する元素から生成されるときのエンタルピー増加をいう.一般に,これら元素は,常温,常圧での安定な状態を標準状態として選ぶ.たとえば,25 ℃ における生成熱はΔ H °f,298のように表す.°印は一般に標準状態を意味する.生成熱は直接元素からその化合物をつくるときの反応熱として求められない場合が多いから,有機化合物の場合は,その燃焼熱とCO2およびH2Oの生成熱を組み合わせ,ヘスの法則を利用して求める.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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生成熱【せいせいねつ】
ある化合物1モルを,その成分元素の単体からつくるときに発生する熱量をその化合物の生成熱という。たとえば Na(固体)+1/2 Cl2(気体)→NaCl(固体)+411,000J/mol(15℃)直接反応で求められないものについては,ヘスの法則により種々の熱化学方程式から求めることができる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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生成熱
せいせいねつ
heat of formation
物質 1molをその成分元素の単体から生成するときの反応熱。1気圧,25℃を標準状態にとり,このとき安定な形で存在する元素から化合物を生成するときの反応熱を特に標準生成熱と呼ぶ。生成熱は単体から化合物を生成するときの反応熱を直接求めることができなくても,その化合物の燃焼熱と化合物を構成している単体の燃焼熱の差から間接的に求めることができる。 (→総熱量保存の法則 )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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