( 1 )「大智度論‐一六」、「往生要集‐上」等に見える地獄の獄卒「牛頭(ごず)」からきたものか。「牛頭」の姿形は頭部は牛、胴体は人形であり、古典作品に現われる「牛鬼」もこれに準じると思われる。
( 2 )平安朝末の「今昔‐一七」には「牛の頭(かしら)なる鬼」が登場する。一方、日本各地に見られる地方伝説中の「牛鬼」は、頭部が二本または一本角の鬼、胴体が牛形になっている。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
南伊予(みなみいよ)の祭礼に出る練り物の一種。ウショウニンともブーヤレともいわれ、多くは秋の祭礼に愛媛県宇和地方の名物として、怪奇ないでたちで街を練り歩いている。長い首の上に牛のような角を生やした鬼の頭を据え、割り竹で編んだ長さ5、6メートルの胴体に、剣をかたどった尾がついている。全身をシュロの毛か赤布で覆い、数十人の若者に担がれて練る。後ろから子供たちが竹法螺(たけぼら)をブーブー鳴らしながら行く。悪魔払いに、戸ごとに頭首をにょきにょき動かして突っ込むが、日ごろ評判の悪い家では乱暴することもある。由来は、文禄(ぶんろく)の役(えき)(1592)に加藤清正が使用したともいわれるが、行列の先払いの獅子(しし)などと同系のものである。
[萩原秀三郎]
…古くは角が薬用として,また毛皮は修験者などのしり当てとして需要が多かった。人口の多い西日本では,早くから奥地山岳に退いてその数もまれで人の目にふれる機会が乏しかったので,農民からは牛に似た怪物として牛鬼の名で恐れられた土地が多い。四国西部では,この姿をまねたとも考えられる厄払いの芸能として牛鬼を出し物とする祭儀がある。…
※「牛鬼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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