デジタル大辞泉
「献茶」の意味・読み・例文・類語
けん‐ちゃ【献茶】
[名](スル)神仏に茶を献ずること。また、その茶。貴人に茶をたてることにもいう。
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けん‐ちゃ【献茶】
- 〘 名詞 〙 神仏、宗祖、先師などに抹茶をささげること。また、その茶。一般に、貴人に茶をたてることをもいう。
- [初出の実例]「今時日本祖忌、行特為レ茶、次献二菓子一。恐是日本俗習。止レ之如何。庭曰、唐裏無二此献茶之儀一」(出典:空華日用工夫略集‐至徳二年(1385)八月二九日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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献茶 (けんちゃ)
献茶は抹茶を点(た)てて神仏に供えることであるが,神前を献茶,仏前を供茶(くうちや)と区別されている。したがって献茶は神殿で濃茶(こいちや)・薄茶(うすちや)2碗の茶を点じて供える儀式をいう。ただ茶の湯は本来〈仏に供え人にも施し我ものむ〉(《南方録》)とするのが基本的な思想であるから,献茶は貴人高位に茶を勧める心持ちでなされる。各神社における献茶行事はむしろ明治以降に盛行をみるようになった。それは崇神の表現であるとともに実行者の権威の誇示ともなり,参集した人々は拝服席で茶を喫する年中行事となった。
執筆者:戸田 勝久
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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献茶
けんちゃ
茶を献じることで、これには二つの考え方がある。江戸時代までは貴人に茶を献じることを称して献茶といった。それは815年(弘仁6)に近江(おうみ)韓崎(からさき)(滋賀県大津市)梵釈寺(ぼんしゃくじ)で大僧都(だいそうず)永忠が行幸中の嵯峨(さが)天皇に茶を献じたことに発している(『日本後紀(こうき)』)。その後、1585年(天正13)豊臣(とよとみ)秀吉が、関白拝命の祝賀の意を込めて禁中において茶会を催し、正親町(おおぎまち)天皇に茶を献じたことをもって献茶の意が確立した。しかし明治以後にあっては、家元宗匠が神社や寺院に茶を奉じることをもって献茶と称するようになった。現在では、神前での奉仕を「献茶」、仏前への奉仕を「供茶」といって区別する場合もある。
[筒井紘一]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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