玉翁(読み)ぎょくおう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「玉翁」の解説

玉翁(1) ぎょくおう

1460-1521 室町-戦国時代の僧。
寛正(かんしょう)元年生まれ。越後(えちご)(新潟県)の人。曹洞(そうとう)宗の寺で出家浄土宗に転じ,下総(しもうさ)飯沼弘経寺(茨城県)の良肇(りょうちょう)の法をうける。のち京都におもむき,応仁(おうにん)の乱でやかれた真如堂,六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)などおおくの寺院を復興。文亀(ぶんき)2年本覚寺をひらいた。永正(えいしょう)18年1月17日死去。62歳。俗姓上杉。号は団誉。

玉翁(2) ぎょくおう

1740-1822 江戸時代中期-後期の僧。
元文5年生まれ。近江(おうみ)(滋賀県)の人。浄土宗の学僧。京都永観堂の住持となり,本堂などを再建詩文や書,墨竹画をよくしたが,世に知られるのをよろこばず,しばしば号をかえたという。文政5年10月10日死去。83歳。法名は澹空(たんくう)。字(あざな)は旭応。別号に岳陽,煕庵など。著作に「往生論註疏(ちゅうしょ)」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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