王氏(読み)オウシ

デジタル大辞泉 「王氏」の意味・読み・例文・類語

おう‐し〔ワウ‐〕【王氏】

天皇子孫で、姓を与えられてないもの。律令制で、2世以下5世以上の皇胤こういん。「…王」とよばれる皇族

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精選版 日本国語大辞典 「王氏」の意味・読み・例文・類語

おう‐しワウ‥【王氏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おうじ」とも ) 令制で、二世以下五世以上の皇胤をいう。また、五世以下でも賜姓のないかぎり王を称した。女子は女王という。諸王は正一位から従五位下までの位階とそれに相当する官職につき、位封位田を給与された。旧皇室典範では五世以下の皇族をいい、現皇室典範では三世以下の嫡男系嫡出の子孫をいう。王姓。
    1. [初出の実例]「天皇即位之日、択王氏女有容儀者二人、充御帳之職、因而賜爵、他皆效此」(出典日本三代実録‐天安二年(858)一一月一一日)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「王氏」の解説

王氏(1) おうし

?-? 平安時代前期の女官
中務大輔(なかつかさのたいふ)棟貞王王女清和天皇後宮にはいり,貞純(さだずみ)親王を生む。

王氏(2) おうし

?-? 平安時代前期の女官。
参議十世(とよ)王の娘徳姫女王。宇多天皇の後宮にはいり,孚子(ふし)内親王を生む。

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