田部重治(読み)タナベジュウジ

デジタル大辞泉 「田部重治」の意味・読み・例文・類語

たなべ‐じゅうじ〔‐ヂユウヂ〕【田部重治】

[1884~1972]登山家・英文学者。富山の生まれ。大学時代から登山を始め、多く紀行文を通じて登山界に大きな影響を与えた。著「山と渓谷」「峠と高原」「山行く心」など。

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精選版 日本国語大辞典 「田部重治」の意味・読み・例文・類語

たなべ‐じゅうじ【田部重治】

  1. 登山家。英文学者。富山県出身。木暮理太郎などとともに日本アルプス奥秩父の山々などに登り、多くの紀行文を著わして登山界に影響を与えた。著「日本アルプスと秩父順礼」「山行く心」など。明治一七~昭和四七年(一八八四‐一九七二

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20世紀日本人名事典 「田部重治」の解説

田部 重治
タナベ ジュウジ

大正・昭和期の英文学者,随筆家,評論家,翻訳家,登山家 東洋大学名誉教授;日本山岳会名誉会員。



生年
明治17(1884)年8月4日

没年
昭和47(1972)年9月22日

出生地
富山県富山市外山室村

旧姓(旧名)
南日

学歴〔年〕
東京帝国大学英文科〔明治41年〕卒

経歴
明治大、中央大、国学院大、日蓮宗大、東洋大、法政大、武蔵野女子大、実践女子大等の教授を歴任。英文学者としてペイターの研究家としても知られる一方、四高時代から山に親しみ、登山家としても有名。「中世欧州文学史」「ペイター」などのほか、「日本アルプスと秩父巡礼」「わが山旅五十年」などの随筆があり、翻訳家としてはペイター「文芸復興」、ワイルド獄中記」などがある。

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改訂新版 世界大百科事典 「田部重治」の意味・わかりやすい解説

田部重治 (たべじゅうじ)
生没年:1884-1972(明治17-昭和47)

登山家。富山市に生まれる。東京帝国大学英文科卒業後,法政大学,日本大学などで英文学を講ずる。学生時代に林並木や木暮理太郎を知って登山に関心もち,秩父や大菩薩の山々などを多くあるき,秩父の山の開拓者となった。激しい登攀(とうはん)による登頂ではなく,峠や渓谷などを含む広い山旅に山の魅力を特徴づけ,日本的な登山の考え方として登山界に影響を与えた。日本山岳会名誉会員。《日本アルプスと秩父巡礼》(1919),《山と渓谷》(1929),《わが山旅五十年》(1964)など多くの著書がある。
執筆者:

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田部重治」の解説

田部重治 たなべ-じゅうじ

1884-1972 大正-昭和時代の英文学者,登山家。
明治17年8月4日生まれ。南日(なんにち)恒太郎,田部隆次の弟。東洋大,法大,実践女子大の教授を歴任。イギリスの批評家ペーターの研究家で「文芸復興」を訳した。奥秩父(ちちぶ)をはじめ各地の山にのぼり,「日本アルプスと秩父巡礼」などおおくの紀行文をのこした。昭和47年9月22日死去。88歳。富山県出身。東京帝大卒。旧姓は南日。

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367日誕生日大事典 「田部重治」の解説

田部 重治 (たなべ じゅうじ)

生年月日:1884年8月4日
大正時代;昭和時代の英文学者;登山家。東洋大学教授;実践女子大学教授
1972年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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