日本歴史地名大系 「甲浦村」の解説
甲浦村
かんのうらむら
北は阿波国、南東は太平洋に面し、南西は
平安初期、空海が室戸岬に修行に赴き、中頃紀貫之が海路帰京した際にもこの港を経由したと思われるが、記録にはない。熊野神社を勧請したと伝える平安末期には、家数がわずか七軒であったと伝えるが、良港ではあっても耕地には恵まれない土地柄ゆえ、村としての発達は遅かったかもしれない。なお承元元年(一二〇七)土佐の
甲浦・河内・白浜付近一帯は、中世末期には
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報