白蓮社(読み)ビャクレンシャ(その他表記)Bo-lian-she

精選版 日本国語大辞典 「白蓮社」の意味・読み・例文・類語

びゃくれん‐しゃ【白蓮社】

  1. 中国、東晉の高僧慧遠(えおん)が元興元年(四〇二廬山の東林寺で僧俗一二三人とともに結成した宗教結社往生浄土念仏三昧を修したもので、浄池に白蓮を植えたところからその名を生じた。白社。白蓮。以後、この種の結社の通称として用いられた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白蓮社」の意味・わかりやすい解説

白蓮社
びゃくれんしゃ
Bo-lian-she

中国の仏教結社。元興1 (402) 年東晋の僧慧遠 (えおん) が廬山の東林寺で門下 123人とともに念仏修行し,阿弥陀仏浄土への往生を誓願したのに始る。中国浄土宗創始で,その名は寺の池に白蓮を植えたことに由来するという。唐代に作者未詳の『廬山十八高賢伝』がつくられ,宋代には慧遠の高風を敬慕して,種々の結社がつくられた。宋末,元初には白蓮社念仏教を復興する運動が起り,多くの共鳴者を得たが,元朝政府から邪教として禁圧された。明・清・民国時代にも各地にこの種の結社がつくられた。また,白蓮社の影響は朝鮮,日本にも及び,法然の法孫宗円は入宋して廬山をたずねたり,澄円は文保1 (1317) 年入元し,帰国後堺に旭蓮社を建立して,その遺風を移した。中世以来,日本の浄土宗の僧が某蓮社と号するようになったのもその影響である。

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旺文社世界史事典 三訂版 「白蓮社」の解説

白蓮社
びゃくれんしゃ

東晋の僧慧遠が402年につくった念仏結社
廬山の東林寺において同士123人と創建阿弥陀浄土への往生を誓願し,のちに慧遠 (えおん) は浄土宗の開祖と呼ばれた。なお,名前の由来は寺の池に白い蓮を植えたことによる。

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