直面(読み)チョクメン

デジタル大辞泉の解説

ちょく‐めん【直面】

[名](スル)物事に直接対すること。「思いがけない事態に直面する」

ひた‐おもて【直面】

[名・形動ナリ]
面と向かい合うこと。また、そのさま。
「ただかう殿上人の―にさしむかひ」〈紫式部日記
ひためん(直面)

ひた‐めん【直面】

能で、役者をつけずに素顔のままでいること。主に、普通は面をつけるシテシテツレについていう。ひたおもて。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

とっさの日本語便利帳の解説

直面

狂言では神仏、鬼、精霊老人醜女、動物などを演じる際には面を付けるが、普通は何も付けない素顔。これを直面という。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

大辞林 第三版の解説

ちょくめん【直面】

( 名 ) スル
直接に物事に対すること。物事にじかに接すること。 「困難な事態に-する」

ひたおもて【直面】

( 名 ・形動ナリ )
直接に差し向かうさま。 「ただかう殿上人の-にさしむかひ/紫式部日記」
あらわなさま。ぶしつけなさま。 「あかうなりゆけば、さすがに-なる心地して/源氏 橋姫

ひためん【直面】

能の演者が面を用いないこと。ワキ・ワキツレ・子方、また現在物のシテの男役が直面で出る。ひたおもて。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

じき‐めん ヂキ‥【直面】

〘名〙 直接に面会すること。直接にあうこと。〔文明本節用集(室町中)〕
浮世草子・傾城仕送大臣(1703)一「御自身に御出なされませい、直面(ヂキメン)におわたしませふ」

ちょく‐めん【直面】

〘名〙
① 直接に物事に対すること。避けられないような状態で物事に出会うこと。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉序「切実に実験し得ずにゐた怖るべき問題に直面し」

ひた‐おもて【直面】

〘名〙
① (形動) 直接、顔を合わせてさし向かうこと。覆いかくすところなく直接的であること。また、そのさま。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月二〇日「ひたおもてにさしむかひ」

ひた‐めん【直面】

〘名〙 能を演ずるシテ、またはシテツレが、面をつけないこと。また、その役柄。面をつけている意識で演ずる。ひたおもて。
風姿花伝(1400‐02頃)「ひためん これ又、大事也」

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