デジタル大辞泉 「直」の意味・読み・例文・類語
じき〔ヂキ〕【直】
1 間に人や物を置かずにすること。また、そのさま。直接。じか。「
「―にお奉行様に差し出したい」〈鴎外・大塩平八郎〉
2 まっすぐであること。また、そのさま。一直線。
「両の耳は竹を剝いで―に天を指し」〈太平記・一三〉
3 「
→
[副]時間的、距離的に近いさま。すぐ。「もう
[類語](1)じか・
じか〔ヂカ〕【▽直】
[類語]直・
ちょく【直】
1 まっすぐなこと。また、そのさま。
2 性格・考えなどが素直なこと。率直なこと。また、そのさま。「遠慮のない
3 安直なこと。手軽なこと。また、そのさま。
4 間に何も入れないで、直接にすること。また、そのさま。じか。「
[類語](4)直接的・
ちょく【直】[漢字項目]
[学習漢字]2年
〈チョク〉
1 曲がっていない。まっすぐ。「直角・直径・直進・直線・直立/硬直・垂直」
2 正しい。心がすなお。「曲直・愚直・剛直・司直・実直・率直・朴直・廉直」
3 じかに。すぐに。「直営・直感・直後・直接・直送・直通・直訳」
4 値段。あたい。「安直」
5 その番に当たる。「宿直・当直・日直」
〈ジキ〉の2~4に同じ。「直参・直直・直訴・直伝・直筆/高直・正直」
[名のり]すなお・ただし・ただす・ちか・なお・なおき・なおし・なが・ね・のぶる・ま・まさ
[難読]
ただ【▽直】
1 曲がっていないこと。また、そのさま。まっすぐ。
「春霞井の
2 隔てるもののないこと。また、そのさま。直接。じか。
「―に
3 時間を置かないこと。また、そのさま。すぐ。
「今宵は―に臥し給へれ」〈落窪・二〉
[副]
1 まっすぐに。
「磐城山―越え来ませ磯崎の」〈万・三一九五〉
2 直接に。じかに。
「―今日も君には逢はめど人言を繁み逢はずて恋ひ渡るかも」〈万・二九二三〉
3 よく似ているさま。さながら。まるで。
「
ひた【▽直】
1
㋐動詞や動詞の連用形名詞の上に付いて、いちずに、ひたすら、の意を表す。「
㋑同じ動詞を重ねた句の、上の動詞の上に付き、「ひた…に…する」の形で、もっぱらその行為をする、はなはだしく…する、の意を表す。「
2 名詞の上に付く。
㋐直接である、じかにそれが接している、の意を表す。「
㋑まっすぐ、一方的、の意を表す。「
㋒ある物の全面にわたっている、の意を表す。「
㋓純粋な、他のものを交えない、の意を表す。「
なお〔なほ〕【直】
[副]
1 取り立てて言うべき事もないさま。ありきたりに。
「天の下の色好みの歌にては、―ぞありける」〈伊勢・三九〉
2 特に何もしないさま。そのまま。
「かうやうに物もて来る人に、―しもえあらで」〈土佐〉