デジタル大辞泉
「対する」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たい‐・する【対】
- 〘 自動詞 サ行変 〙
[ 文語形 ]たい・す 〘 自動詞 サ行変 〙 - ① 他のものに向かって位置する。互いに向かいあう。また、ある対象に向かう。
- [初出の実例]「同二諸小郎一、客中九日、対レ菊書レ懐」(出典:菅家文草(900頃)四)
- 「兼てこなた妹御を妻に申受る筈と吹聴せし上は、世間体へ対(タイ)し申訳のない仕合」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端(1814))
- 「人に対(タイ)すると言ひ度いことも言へなくなり」(出典:二老人(1908)〈国木田独歩〉下)
- ② 応じる。こたえる。
- ③ 敵として相手に向かう。相手になって争う。抵抗する。敵対する。当たる。
- [初出の実例]「君にむかて弓をひき、主に対して太刀をぬく」(出典:平家物語(13C前)一一)
- ④ 対(つい)になる。並ぶ。
- [初出の実例]「性は心に対してあるぞ」(出典:日本書紀兼倶抄(1481))
- ⑤ あれとこれとを比べ見る。対比する。対照する。
- [初出の実例]「一向に耳遠く思ひて譏りいやしむは、ひとへに中古の歌のさまに対せられたる也」(出典:無名抄(1211頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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