デジタル大辞泉
「向く」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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む・く【向】
- [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
- ① その方向・方角へ、自分の正面が位置をとるようにする。面する。また、対する。
- [初出の実例]「韓国の 城の上に立ちて 大葉子は 領巾振らすも 日本へ武岐(ムキ)て」(出典:日本書紀(720)欽明二三年七月・歌謡)
- 「御社のかたにむきて、さまざまの願を立て給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
- ② その方向をさす。その方向にむかう。
- [初出の実例]「家に来て吾が屋を見れば玉床の外に向(むき)けり妹が木枕」(出典:万葉集(8C後)二・二一六)
- 「いづちもいづちも足のむきたらん方へいなむず」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- ③ その方向・状態に移行する。その傾向に進む。かたむく。
- [初出の実例]「我心恨みにむきて恨み果てよ哀れになれば忍び難きを〈従二位為子〉」(出典:風雅和歌集(1346‐49頃)恋四・一三〇七)
- 「へエ、段々運勢が向いて来ましたナ」(出典:落語・臑咬り(1890)〈三代目三遊亭円遊〉)
- ④ うまく合う。適する。似合う。相応する。
- [初出の実例]「真似る芝居の女形、髪の結ぶり小利口に、ひっくるひっくるひっくる廓様、今はむかぬと縫箔の」(出典:浄瑠璃・卯月の紅葉(1706頃)上)
- 「東京の様な烈しい所には向(ム)かない」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉九)
- [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ⇒むける(向)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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