真慧(読み)しんね

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「真慧」の解説

真慧 しんね

1434-1512 室町-戦国時代の僧。
永享6年生まれ。浄土真宗下野(しもつけ)(栃木県)高田専修寺の定顕(じょうけん)の子(一説に弟)。加賀,越前(えちぜん),近江(おうみ),伊勢(いせ)などに親鸞(しんらん)の教えをひろめ,寛正(かんしょう)5年(1464)専修寺をつぐ。翌年,本願寺蓮如(れんにょ)との関係をたち,伊勢一身田に無量寿院(専修寺)を建立,高田派教団の勢力を拡大した。永正(えいしょう)9年10月22日死去。79歳。著作に「顕正流義抄」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の真慧の言及

【専修寺】より

…真宗高田派の本山で,伊勢国内をはじめ,三河,越前など全国に650の末寺を持つ。室町中期に,高田派第10世真慧(しんね)が伊勢国内に教線を拡大し,その中心寺院として建設したのが草創で,初めは無量寿院と称した。しかし教団の中心であった下野国高田の専修寺が兵火で焼失するなどのことがあって,1548年(天文17)からは専修寺住持が住むようになり,実質上教団の中心はこちらに移り,やがて寺名も専修寺となった。…

※「真慧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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