真鴨(読み)マガモ

デジタル大辞泉 「真鴨」の意味・読み・例文・類語

ま‐がも【真×鴨】

カモ科の鳥。全長約60センチ。雄は青首あおくびともよばれ、頭部が濃緑色で、白い首輪があり、胸が栗色くちばしは黄色。雌は全体黄褐色北日本で繁殖しているが、冬鳥としても池・湖に渡来。アヒル原種
[類語]軽鴨夏鴨小鴨鴛鴦おしどり鵞鳥家鴨あひる合鴨

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「真鴨」の意味・読み・例文・類語

ま‐がも【真鴨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「まかも」 ) カモ科の鳥。やや大形のカモで、全長五五~六〇センチメートル。雄の頭・くびは緑色の金属光沢をおびた黒色で、くびに顕著な白輪がある。背面は灰褐色で翼鏡は紫または緑に光る暗青色を呈する。腹面は灰褐色で上胸部は紫褐色。上尾筒の中央の四枚は上に巻き上がっている。雌は全体に褐色で、羽毛のへりは淡い。雄は夏には雌に似た羽色に変わる。北半球に広く分布し、日本では、北海道などで繁殖し、多くは九月から一一月にかけて各地に渡来し、昼は湾・湖沼水上で眠り、夜、水田沼沢水草や小動物を食べる。アヒルの原種。雄をあおくびという。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「まを薦の節の間近くて逢はなへば沖つ麻可母(マカモ)の嘆きそ吾がする」(出典万葉集(8C後)一四・三五二四)

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