矢作部(読み)ヤハギベ

デジタル大辞泉 「矢作部」の意味・読み・例文・類語

やはぎ‐べ【矢部】

大化前代、矢の製作を業とした品部しなべ矢部

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精選版 日本国語大辞典 「矢作部」の意味・読み・例文・類語

やはぎ‐べ【矢作部】

  1. 〘 名詞 〙 令制前、矢はぎを職能とした部民。〔水戸本丙日本紀私記(1678)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「矢作部」の意味・わかりやすい解説

矢作部
やはぎべ

古代の部(べ)の一種。文字どおり、矢を製作して朝廷に献上した技術者集団である。『日本書紀垂仁(すいにん)天皇39年10月条に述べられている「十箇品部(とおのとものみやつこ)」の記事に、「神(かむ)矢作部」がみえる。なおその伴造(とものみやつこ)氏は『新撰姓氏録(しんせんしょうじろく)』未定雑姓河内(かわち)条にみえる矢作連(むらじ)氏であろう。

[大橋信弥]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「矢作部」の意味・わかりやすい解説

矢作部
やはぎべ

大化以前に矢の製作に従事した部民。改新後は解放されて公民となったが,令制では雑戸身分として,兵部省管下の造兵司に属した。「別記 (べっき) 」によれば,雑工戸うちに「矢作廿二戸」があり,10月から3月まで1戸1人を役し,調・庸を免除した。

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旺文社日本史事典 三訂版 「矢作部」の解説

矢作部
やはぎべ

古代,大和政権に所属した部民の一つ
矢の製造を職として世襲韓鍛冶 (からのかぬち) ・鞍作などとともに渡来人系で,技術をもって大和政権に仕えた。令制では兵部省の管轄に入った。

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