20世紀日本人名事典 「矢田津世子」の解説
矢田 津世子
ヤダ ツセコ
昭和期の小説家
- 生年
- 明治40(1907)年6月19日
- 没年
- 昭和19(1944)年3月14日
- 出生地
- 秋田県南秋田郡五城目町
- 本名
- 矢田 ツセ
- 学歴〔年〕
- 麴町高女〔大正13年〕卒
- 経歴
- 大正5年上京、日本興業銀行勤務を経て、昭和2年名古屋に移り「新愛知」や「名古屋新聞」に投稿し、5年「反逆」を発表。同年「文学時代」の懸賞小説に応募し「罠を跳び越える女」が当選する。その後「日暦」「人民文庫」に参加。11年発表の「神楽坂」は芥川賞候補作品となる。8年には共産党にカンパしたとして、特高に検挙された。その他の作品に「やどかり」「花隠」「茶粥の記」、「矢田津世子全集」(小沢書店 全1巻)など。平成7年遺族により、初版本などの遺品が五城目町に寄贈された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報