知立神社(読み)ちりゅうじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「知立神社」の意味・読み・例文・類語

ちりゅう‐じんじゃちりふ‥【知立神社】

  1. 愛知県知立市西町にある神社。旧県社。祭神彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)ほか四柱。日本武尊東征のときにまつったと伝えられる。祈雨・除蝮蛇(まむしよけ)安産の神とされる。池鯉鮒(ちりう)大明神。知立の明神様。

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日本歴史地名大系 「知立神社」の解説

知立神社
ちりゆうじんじや

[現在地名]知立市西町 神田

国道一五五号に沿った北側の森に鎮座。国道から分れて参道に進むと、右手に多宝塔がみえ、さらに進むと拝殿に達する。これが東海道から分れた表参道で、左に曲がって進むのが西参道、これは西にし町で東海道に合する。

「延喜式」神名帳に碧海あおみ郡六座のうち「知立神社」と記される。池鯉鮒ちりゆう大明神ともよばれ、三河国二宮。江戸時代東海道三社の一つに数えられた名社。祭神は主神に鵜茅葺不合命をはじめ玉依毘売命・彦火火出見命・神倭伊波礼毘古命の四柱。摂社に親母うばがみ神社・土御前つちのごぜん社、末社に秋葉あきば神社・合祗ごうし殿・小山おやま天神社がある。昔から蝮除け・雨乞・安産の神として広く庶民の信仰を集めた。

正安三年(一三〇一)の銘のある「正一位池鯉鮒大明神」の扁額がある。神主家である永見氏の永見氏家譜(知立神社古文書)に「天照大神御孫天照国照彦火明櫛玉饒速日尊、御子三河姓祖宇麻志麻治命之末三河国造知波屋見命十五世之孫、三河姓貞連、白鳳二年蒙天武天皇勅命三河碧海郡知立神主」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「知立神社」の解説

知立神社

愛知県知立市(ちりゅうし)にある神社。延喜式内社。江戸時代には三嶋大社熱田神宮とあわせ東海道三社のひとつに数えられた。本殿、多宝塔などは国の重要文化財指定旧称は池鯉鮒(ちりゅう)大明神。

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世界大百科事典(旧版)内の知立神社の言及

【知立[市]】より

…工業は紡績,機械などに代わって78年以降輸送機器の製造品出荷額が首位を占めるようになった。重要文化財の多宝塔をもつ知立神社,カキツバタで有名な無量寿寺がある。《伊勢物語》に記された東部の八橋は歌枕として知られる。…

※「知立神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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