コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

石芋 イシイモ

3件 の用語解説(石芋の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

いし‐いも【石芋】

日本の伝説で、硬くて食べられない芋。芋を乞うた旅の僧に、石芋だとうそをついて与えなかったため、その後その土地には石のような芋しかできなくなったという。僧を弘法大師とするものが多い。
オランダ海芋(かいう)の別名。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

いしいも【石芋】

昔、行脚あんぎや僧が芋を洗う老婆に芋を求めたとき、老婆は惜しんで与えず、かたくて食えない、と言ったところ、以後その地の芋は石のようにかたくなった、という伝説のある芋。行脚僧に弘法大師をあてる所が多い。
オランダ海芋かいうの別名。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石芋
いしいも

自然伝説の一つ。「食わず芋」「大師芋」ともいう。固くて食べられない芋の由来を説明する伝説。ある高僧(その半数以上が弘法(こうぼう)大師)の巡錫(じゅんしゃく)の途中に、空腹のために芋を所望し、もらえなかったため(恵まれたため)に、その地の芋(ほかの救荒食物も同じ)は煮ても焼いても食べられない(不自由することがない)、という型は、全国に共通している。芋のかわりに蕨(わらび)、菜などがあるほかに、杖(つえ)を挿して根づかせて二度三度実らす(たとえば、弘法栗(ぐり)、三度栗、不喰梨(くわずなし)、半渋柿、弘法柿、石胡桃(くるみ)、莢(さや)ばかりの大豆など)も型は同じ。またこの型は、弘法が水をもらえなかった(恵まれた)ために罰があたって(恩恵によって)泉がない(よい水が湧(わ)く)、という弘法清水(しみず)と同型である。親切な村人と意地悪なそれとの結果の対比は、昔話「隣の爺(じい)」型と同じで、勧善懲悪を説く文芸的意匠が、異郷人歓待の信仰を変化せしめたものである。救荒食物や自然湧出(ゆうしゅつ)水の恩恵者として弘法がもっとも幅をきかしているのは、中世中末期以降に弘法をかたって全国を歩いた高野聖(こうやひじり)の影響や、それに伴う大師信仰の習俗によるものである。[渡邊昭五]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

石芋の関連キーワード居た堪れない口付くぞべらぞべら炊く別腹べらべら遣り切れない顔が合わせられないずにはいられない鼻に付く

今日のキーワード

大統領補佐官

各種政策の立案その他に関し,側近として大統領に助言する役職だが,実質上はブレーン,顧問として多面的な役割を担う。憲法で定められた唯一の行政責任者である合衆国大統領は,強大な権力を持つにもかかわらず,議...

続きを読む

コトバンク for iPhone