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救荒食物 きゅうこうしょくもつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

救荒食物
きゅうこうしょくもつ

日常はほとんど食べないが,天災,飢饉戦時などの食糧不足の際に一時的に食用にする動植物,農産廃品などをいう。なかには生産力の低かった時代には一般食物であったものもあり,これらの研究から古代の食生活やその変遷を類推することもできる。また,急場しのぎに生育期間の短いそばや粟,異常気象に強い芋類などが栽培されることがあるが,これらは救荒作物と呼ばれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうこうしょくもつ【救荒食物】

凶作や災害を想定して備蓄する食料のこと。庶民が自主的に備蓄する場合と支配者が制度的に蓄えさせる場合とがある。一般に凶作や飢饉は稲という単一作物を絶対的経済基盤とした社会に起き,非水田地帯,とくに定畑や焼畑地帯には起きにくい。そのことは歴史に記録されている凶作や飢饉が東日本に印象づけられることと関係し,水田稲作農耕を軸に考えれば,十分にうなずくことができよう。また,日本のかつての焼畑地帯を調査して確認できることは,サト(水田地帯)に飢饉はあってもヤマ(焼畑地帯)には飢饉はないということである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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