角閃石(かくせんせき)の一種で、透角閃石ともいう。多く繊維状ないし針状で、まれに柱状の結晶をなす。とくに微細な繊維状結晶が密に集合して塊状を呈すると強靭(きょうじん)になる。いわゆる軟玉の一部がこれにあたる。石灰質、苦灰質岩起源の接触変成岩、塩基性岩起源の広域変成岩、超塩基性岩起源の変成岩中に産する。鉄の含有量が増加すると、緑閃石(アクチノ閃石)、さらに鉄緑閃石(フェロアクチノ閃石)になる。英名は、原産地スイスのトレモラ・バレーTremola Valleyに由来する。
[松原 聰]
tremolite
化学組成Ca2Mg5Si8O22(OH)2,透閃石-縁閃石系列の端成分鉱物。化学式において一般式をA0~1B2C5T8O22(OH,F,Cl)2として,Bが(Ca+Na)≧1.34, ここにNa<0.67, Aが(Na+K)<0.5, TにおいてSi≧7.5, CにおいてMg/(Mg+Fe2+)≧0.9である組成範囲を透閃石と呼ぶ。縁閃石と連続固溶体をなす。トレモライトとも。単斜晶系,空間群C2/m, 格子定数a0.982nm, b1.805, c0.528, β104.6°, 単位格子中2分子含む。無色または灰色,劈開面{110}完全。硬度5~6,比重2.99。c軸にのびた長柱状または繊維状(アスベスト状)結晶の集合体。薄片では無色,屈折率α1.599~1.612, γ1.625~1.637, 光軸面(010),2Vx80°~86°。苦灰岩の接触または広域変成作用によって生成。スイスのSt.Gotthard山の南側,Tremola谷にちなむ。透角閃石とも。
執筆者:冨田 克敏・橋本 光男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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