デジタル大辞泉 「硼素」の意味・読み・例文・類語 ほう‐そ〔ハウ‐〕【×硼素】 硼素族元素の一。黒褐色の硬い固体。常温では安定で、化学的性質は珪素けいそに似る。多数の同素体が知られ、天然には硼酸などとして存在する。高純度のものはp型半導体などに使用。元素記号B 原子番号5。原子量10.81。[補説]硼素の同位体10Bには中性子を吸収しやすい性質があり、がんの治療(中性子捕獲療法)や、原子炉の制御材などとして利用される。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「硼素」の意味・読み・例文・類語 ほう‐そハウ‥【硼素】 〘 名詞 〙 非金属元素の一つ。元素記号B、原子番号五、原子量一〇・八一一。黒褐色のかたい固体。純粋な単結晶は得にくく、無定形の粉末と、金属光沢をもつ結晶がある。常温では安定。天然に硼酸・硼砂として産出し、無水硼酸や、硼酸の原料となる。〔明六雑誌‐二二号(1874)化学改革の大略〈清水卯三郎〉〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例