碧落(読み)ヘキラク

デジタル大辞泉 「碧落」の意味・読み・例文・類語

へき‐らく【×碧落】

青い空。大空。また、はるか遠い所。
「風―を吹いて浮雲ふうん尽き」〈漱石
[類語]青天青雲朝空夕空夜空初空秋空秋の空冬空寒空寒天星空

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精選版 日本国語大辞典 「碧落」の意味・読み・例文・類語

へき‐らく【碧落】

  1. 〘 名詞 〙 青空。大空。転じて、遠い所。果て。
    1. [初出の実例]「嶺挿銀漢、白峯衝碧落」(出典性霊集‐二(835頃)沙門勝道上補陀洛山碑)
    2. 「方士則ち天に登り地に入て、上は碧落(ヘキラク)を極め、下は黄泉の底まで尋ね求むるに」(出典:太平記(14C後)三七)
    3. [その他の文献]〔白居易‐長恨歌〕

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普及版 字通 「碧落」の読み・字形・画数・意味

【碧落】へきらく

蒼天。唐・白居易長恨歌〕詩 上は碧を窮(きは)め、下は泉 兩處として、皆見えず

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