デジタル大辞泉
「青雲」の意味・読み・例文・類語
あお‐くも〔あを‐〕【青雲】
《「あおぐも」とも》青みを帯びた灰色の雲。
「―のたなびくきはみ、白雲のおりゐ向伏す限り」〈祝詞・祈年祭〉
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せい‐うん【青雲】
〘名〙
① 青みがかった雲。あおくも。
一説に、晴れた空。青空。また、非常に高い所のたとえに用いる。
※
万葉(8C後)五・八〇〇・序文「意気雖
レ揚
二青雲之上
一、身体猶在
二塵俗之中
一」
※
太平記(14C後)六「骨は化して
黄壌(くゎうじゃう)一堆
(いったい)の下に朽ぬれど、名は留
(とどまっ)て青雲九天の上に高し」 〔史記‐司馬相如伝〕
② 地位、学徳などの高いことのたとえ。
高位。
高官。
※菅家文草(900頃)一・八月十五夜、厳閤尚書、授後漢書畢「世之踏二青雲一者、待二撞鐘一而競至」
※
平家(13C前)四「忠盛青雲の翅
(つばさ)を刷
(かいつくろう)といへども、世の民なほ白屋
(はくをく)の種をかろんず」 〔史記‐范雎伝〕
③ 世俗から離れて超然としていること。
世塵(せじん)を離れていること。さとりの
境地。
※性霊集‐七(835頃)為知識華厳会願文「帰者忽飛二青雲之上一誦者乍入二大日之輿一」 〔謝霊運‐還旧園作詩〕
[補注]
漢籍において、雲の色は青・白・赤・黒・黄の
五色に分類され、この
うち青色の雲は非常に高い所に生ずる。その高さから②のように、学徳の高さを表わす語として用いられた。
あお‐くも あを‥【青雲】
〘名〙 (
後世は「あおぐも」とも) 青みを帯びた灰色の雲。一説に、晴れて雲もなく、青々とした空。青空。→
青雲の。
※万葉(8C後)二・一六一「
北山にたなびく雲の青雲
(あをくも)の星離れゆき月を離れて」
あお‐くむ あを‥【青雲】
〘名〙 「あおくも(青雲)」の上代東国方言。
※万葉(8C後)二〇・四四〇三「大君の
みことかしこみ阿乎久牟
(アヲクム)のとの引く山を越よて来ぬかむ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「青雲」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
せいうん【青雲】
三重の日本酒。「山廃純米」は精米歩合60%で仕込み6ヵ月以上熟成させた純米酒でぬる燗に向く。ほかに純米大吟醸酒、大吟醸酒、本醸造酒などがある。原料米は山田錦、五百万石など。仕込み水は町屋川の伏流水。蔵元の「後藤酒造場」は大正6年(1917)創業。所在地は桑名市赤尾。
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
青雲
三重県、合資会社後藤酒造場の製造する日本酒。単一原料米による仕込みのみを瓶詰めしたシリーズ「颯(はやて)」などがある。
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