磁束の大きさおよびその変化を測定する測定器。さぐりコイルと振動検流計,または検流計に類似した原理の磁束計を使った方法が用いられてきた。最近ではさぐりコイルを通過する磁束の変化によって,コイルに発生する電圧を,コンデンサーと抵抗と計測用増幅器よりなる積分器で積分し,出力電圧をアナログ表示,またはアナログ-ディジタル変換器,電圧-周波数変換器を用いてディジタル表示する磁束計が多く用いられる。このほか磁束変化によって発生する電圧を電圧計で表示する磁束計がある。また単位面積当りの磁束,すなわち磁束密度を測定する測定器として,ホール効果を利用したガウスメーター,磁気変調器を使用したフラックスゲート形磁力計,核磁気共鳴を利用したプロトン磁力計などがある。プロトン磁力計は,プロトンのジャイロ磁気比と歳差信号周波数から磁束密度を求めるもので,精密かつ標準的な方法である。
執筆者:平山 宏之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
磁束の大きさを測定する指針のついた一種の検流計である.サーチコイルの面を,測定しようとする磁束密度Bの方向に垂直に置き,急に磁場外に引き出すと,検流計の針は磁束密度に比例した振れを示す.この検流計はつり糸の復元力がきわめて小さく,周期が非常に長い電流計である.このため,サーチコイルを引き出す操作と無関係にBが決められる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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