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社会性昆虫 しゃかいせいこんちゅう social insect

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会性昆虫
しゃかいせいこんちゅう
social insect

アリ,ハチ,シロアリなどのように,社会生活を営む昆虫。特別の機能をもった異なった型の個体が共同の巣内に集合し生活している。大部分の個体には繁殖能力がなく,生殖はわずかの性個体が行う。

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デジタル大辞泉の解説

しゃかいせい‐こんちゅう〔シヤクワイセイ‐〕【社会性昆虫】

同種の個体が集団をなし、分業や個体間の協力の著しい昆虫。ハチアリシロアリなど。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゃかいせいこんちゅう【社会性昆虫 social insect】

語感から一般に〈集団生活をしている昆虫〉ととられがちだが,実際はおもにアリ,シロアリおよび一部の集団性ハチ類(カリバチ類waspsのアシナガバチスズメバチハナバチbeesミツバチ,ハリナシバチ,マルハナバチ,一部のコハナバチなど)に対して用いられるもので,以下この意味で解説する。これらの昆虫の特性は,集団(コロニー)がカースト制によって維持されている点にある(ヒトにおけるカースト制とは,表面的類似はあっても無関係)。

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大辞林 第三版の解説

しゃかいせいこんちゅう【社会性昆虫】

同種の個体が集団となり、形態・働き・習性のうえで個体間に分業がおこり、それぞれの個体の協力によって個体群全体の生活を維持する昆虫。個々の成員は通常自由に行動できるが、集団を離れて単独での生活は困難である。ミツバチ・アリ・シロアリ・アブラムシなどに見られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会性昆虫
しゃかいせいこんちゅう
social insect

集団をつくり、そのなかに階級を生じ分業が行われているような昆虫をいう。シロアリ、アリ、スズメバチ、マルハナバチ、ミツバチ、ハリナシミツバチの類がこれにあたるが、階級の分化や分業の程度は昆虫の系統的位置とはあまり関係がない。社会性の発生は母虫が子虫を哺育(ほいく)することから始まり、母虫の寿命の延長とともに大家族が形成され、ついで巣内の個体間に分業が生じたものであろう。ハチ類には孤独性の種類、単に集団をつくる種類、分業を生じた種類、形態分化がおこり階級を生じた種類があり、社会性の進化をうかがうことができる。社会性昆虫は階級の分化によって形態や習性の異なる社会的多形が生じ、普通は女王(雌)、雄(王)、働き虫に分けられるが、アリ、シロアリではこれに兵虫があり、シロアリではさらに副女王、副王という代用生殖者の階級がある。また、アリのなかには働きアリと兵アリの間に中間型をもつものがある。
 社会性昆虫では集団内の個体間の連絡、集団の構造や秩序の維持のために、昆虫自身の分泌する物質が働いていることが知られている。たとえば、ミツバチの女王が巣内に健全でいる間は次の女王を生じさせないような女王物質(ロイヤルゼリー)の存在がわかっており、アリの足跡物質やミツバチのナサノフ腺(せん)の分泌物のように餌(えさ)のある場所ないし存在を仲間に知らせるもの、アリが外敵の襲来を知らせる警報物質、シロアリのように巣内の各階級の比率を一定に保つような物質など、さまざまなフェロモンがあることが報告されている。このほか集団内ではミツバチの働きバチのように羽化してから日を追って仕事が変わったり、巣の温度の調節を協力して行ったり、生活のための複雑な調整がみごとに果たされている。近年この方面についての研究が活発になされている。
 社会性昆虫は1個体だけでは生活できないから、一つの集団がほかの動物の1個体に相当すると考えてもよい。したがって昆虫の社会は人間社会と直接比較できないし、真の意味の社会とはいいがたい。[中根猛彦]

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世界大百科事典内の社会性昆虫の言及

【昆虫】より

…上記の幼虫集団も一種の家族集団といえるが,ここでは成虫とその血縁の子の集団を指す。子が成虫となり親と共存した場合,子が不妊性となって集団の維持につくすと,カースト制が生じ,膜翅目とシロアリで著しく分化を遂げた社会性昆虫の出現を生み出した。 昆虫類は寄生生活の多様性においても,他の動物群をしのぐ。…

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