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社会的均衡 しゃかいてききんこう social equilibrium

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会的均衡
しゃかいてききんこう
social equilibrium

社会システムが一定の定常状態にあること。システムとは,一般的にはそれを構成する諸要因の相互連関的な集合体をさすが,それら要因の定性的,定量的内容,つまり変数の値の間の対応関係についての法則を確定させることによって,相互連関する諸要因の均衡が分析,解明される。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会的均衡
しゃかいてききんこう
social equilibrium

広義には、社会的要因が相互につり合っている社会的状態をさすが、狭義には、構造パラメーター媒介変数)を一定とする場合、相互依存している社会的要因のどれかのどのような変化も、他の要因にとって逸脱となるような変化を惹起(じゃっき)する社会的状態を意味する。たとえば、社会が伝統的価値体系(ここでは構造パラメーター)を維持している場合、家父長制家族は家産を家のなかに閉じ込めるので、社会的に投下資本は低位にある。そして現世逃避型の宗教は伝統主義を強化して技術革新に冷淡であるとき、家族と経済と宗教と技術は社会的に均衡しているといえる。
 この概念は、機能主義の社会システム理論で多用されている。その考え方では、生体のアナロジーanalogyが強いので、社会システムもまた、可変的な環境下で自己制御によって均衡を維持しようとするものとみられる。そして、システムをつくっている諸部分が均衡することによって、各部分が分担している要件が充足される。一定量の人口の保持、資源調達、公共目標の達成、内部連帯の維持といった諸要件は、システムの諸部分が均衡することによって、うまく充足されるので、均衡はシステムの存続にとって必要である。しかしシステムの各部分は先行したり遅滞するので、不均衡がつねに生じやすい。その場合、構造パラメーターを革新して再均衡化を図りつつ存続してゆくと考えられる。[塩原 勉]

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