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祖沖之 そちゅうし Zu Chong-zhi

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

祖沖之
そちゅうし
Zu Chong-zhi

[生]元嘉6(429)
[没]永元2(500)
中国,南斉の暦学者。字は文遠,范陽薊の人。大明暦を作成。また円周率を 3.1415926と 3.1415927との間にはさみ,この小数の近似分数を求めて,約率7分の 22,密度 113分の 355とした。

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デジタル大辞泉の解説

そ‐ちゅうし【祖沖之】

[429~500]中国、南朝宋の数学者・天文学者。字は文遠。太史令(天文台長)。数学書「綴術(てつじゅつ)」では、円周率の近似分数7分の22(約率)、113分の355(密率)、近似値3.1415926が記述されていたと伝えられる。大明暦を作成したことでも知られる。

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百科事典マイペディアの解説

祖沖之【そちゅうし】

中国,南朝宋の数学者,天文学者。462年に,従来の暦法を改良した《大明暦》を孝武帝に献上。数学書《綴術》は失われたが,3.1415927>π>3.1415926およびπの近似値355/113,22/7(円周率)が記載されていたと伝えられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

そちゅうし【祖沖之 Zǔ Chōng zhī】

429‐500
中国,南北朝期の学者。字は文遠,范陽(河北省)の人。南朝の宋の時代(420‐479)に歳差の効果を考慮して新暦を作ったが,この暦法は息子の祖(そけん)の努力によって梁の時代に大明暦として官暦に採用された(510)。また円周率の値を335/113(密率)と決め,近似値を22/7(約率)とした。指南車,千里船,水碓磨などの機械を設計した技術者でもあり,また斉(479‐502)のときには〈安辺論〉を書いて屯田,農殖を勧めた。

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大辞林 第三版の解説

そちゅうし【祖沖之】

429~500) 中国、南北朝時代の数学者・天文学者。円周率の近似値を113分の355と計算。大明暦をつくったことでも知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祖沖之
そちゅうし
(429―500)

中国、南北朝時代の数学者、暦学者。范陽(はんよう)(現、河北(かほく/ホーペイ)(たく)県)の出身。字(あざな)は文遠。南朝宋(そう)の孝武帝に仕えて太史令となった。数学上の業績としては『綴術(てつじゅつ)』の著作がある。この書は、今日に伝わっていないが、『隋書(ずいしょ)』の「律暦志」に記録があり、それによれば内容が難解なために学習する者がなく、いつのまにか使われなくなったという。また『隋書』によれば、この書に円周率の研究があり、祖沖之は3.1415926<π<3.1415927を計算し、約率としてπ=22/7、密率としてπ=355/113を与えている。この密率はヨーロッパでは16世紀になって発見されたものである。このほか彼は『九章算術』『海島算経』の注釈を行ったことが知られている。
 暦学の分野での業績としては『大明暦』をつくったことがあげられる。これは歳差も考慮されたもので、462年に上申されたが孝武帝の死去により用いられず、後年、梁(りょう)の天監年間(502~519)になって、祖沖之の子の祖(けんし)(生没年不詳)の努力によってその優れた点が認められ、官暦に採用された。また彼は機械製作の才能にも恵まれており、従来からあった指南車を改良したり、水力で動かす臼(うす)や外輪船のような船なども製作した。
 なお、子の祖之も優れた数学者であった。字を景爍(けいしゃく)といい、父とともに機械をつくり、父の『大明暦』の採用に力を尽くした。数学では球の体積を正しく求める方法に業績を残している。[大矢真一]

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世界大百科事典内の祖沖之の言及

【円周率】より

…アルキメデスは円に内接および外接する正96角形の周を計算してを示し,πの小数点以下第2位までの正確な値を理論的に導いた。5世紀ころには,πの近似値としてインドのアールヤバタĀryabhaṭaは3.1416を,中国の祖沖之は22/7や355/113を得ている。16世紀には,ルドルフS.von Rudorff(1540‐1610)はπの近似値を小数点以下第35位まで計算し,フランスのF.ビエトは次に示すような公式を得た(図)。…

【中国数学】より

…3世紀半ばの魏の劉徽はこの書に対しすぐれた注釈を書いたが,その中で円周率の計算を論じ,近似値として3.1416を得ている。漢・唐の間の数学書としては《九章算術》を含む〈十部算経〉《算経十書》があるが,この中の《綴術》を書いた劉宋(420‐479)の祖沖之は円周率を研究し,密率として355/113,約率として22/7を求めた。この密率の値がヨーロッパで知られたのは16世紀になってからである。…

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