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福岡城 ふくおかじょう

日本の城がわかる事典の解説

ふくおかじょう【福岡城】

福岡県福岡市中央区城内にあった福岡藩黒田氏の居城。日本城郭協会選定による「日本100名城」の一つ。17世紀初頭に黒田氏により近世城郭として築城された。関ヶ原の戦いで功績をあげ、豊前(ぶぜん)中津藩12万石から筑前52万石へ加増された黒田如水(じょすい)親子は、当初小早川氏から名島城を受け取り入城したが、城地が海辺に片寄りすぎているため、城下町の繁栄も考えて、博多湾を望む福崎(現、福岡市)の台地に縄張りを決め、6年の歳月をかけて完成させた。城は、総面積24万m2にも及ぶ大城郭で、本丸の丘陵を中心として東・北・西に二の丸を構え、南に三の丸を配し、4.7kmに及ぶ堀をめぐらし、高さ5mから15mほどもの石垣を築いた。本丸の最高所には天守台が築かれ、現在も石垣が残る。地下鉄空港線大濠公園駅から徒歩約5分。JR鹿児島本線博多駅から西鉄バスで大手門、または平和台下車すぐ。◇舞鶴城石城ともいう。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

福岡城

1601年に初代藩主黒田長政が築城に着手し、1607年ごろに完成。城内は天守台、本丸、二の丸、三の丸に分かれ、47のやぐらがつくられたといわれる。1957年に国史跡に指定され、大半が舞鶴公園となっている。黒田家別邸敷地から移築したやぐらを「潮見櫓(やぐら)」とした時期もあったが、崇福寺にあったやぐらが本物の潮見櫓と判明してからは「伝(でん)潮見櫓」と呼ばれている。

(2009-12-16 朝日新聞 夕刊 2社会)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

福岡城
ふくおかじょう

江戸期の城。福岡市中央区城内にあり、別名を舞鶴(まいづる)城といった。1600年(慶長5)関ヶ原の戦いで東軍に属した黒田長政(ながまさ)は、その軍功によって筑前(ちくぜん)52万石に封ぜられ、とりあえず小早川隆景(こばやかわたかかげ)が築城した名島(なじま)城に入ったが、翌01年春から長政の父黒田孝高(よしたか)(如水(じょすい))の縄張りで那珂(なか)郡警固(けいご)村福崎(ふくざき)の地に新たな築城工事を起こした。そこは北九州の文化、経済の中心であった博多(はかた)の西隣であり、博多を城下町として包み込む構想であった。城が完成したのは07年で、黒田氏の出身地備前(びぜん)国邑久(おく)郡福岡の名をとって福岡と名づけられた。以来城主は黒田氏が世襲し、明治維新を迎えている。城は入り江に接した平城(ひらじろ)で、中央の小丘に本丸を置き、その北に二の丸、西に三の丸、東に東の丸(東二の丸)、南に南の丸(南二の丸)を配していた。本丸に天守台はあるが天守閣は築かれなかった。これは、城があまり壮大なため、如水・長政父子が幕府に遠慮して築かなかったためといわれている。現在月見櫓(やぐら)、花見櫓が市内崇福寺(すうふくじ)に、また、潮見櫓が大手門の近くに移築されている。[小和田哲男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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