デジタル大辞泉 「禹歩」の意味・読み・例文・類語 う‐ほ【×禹歩】 1 天皇または貴人が外出のとき、道中の無事を祈って陰陽家おんようけがまじないを唱えながら舞踏する作法。反閇へんばい。2 歩き方が大股であること。3 足の不自由な人。[補説]中国で夏かの禹王が国土経営のため天下を歩き回ったために、歩行が不自由となったという伝説による語。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「禹歩」の意味・読み・例文・類語 う‐ほ【禹歩】 〘 名詞 〙① ( 中国の夏の禹王が、治水のため天下を経巡った結果、ついに足の自由がきかなくなったという伝説による ) 禹王の特殊な歩き方。〔荀子注引尸子‐非相〕② ( 占いや祭のときに、巫者(ふしゃ)が①をまねたところから ) 足を進めるときに、二歩めを一歩めより前に出さず、三歩めを二歩めの足で踏み出す歩き方。日本では、貴人の外出時、邪気を除くために陰陽家が呪文(じゅもん)を唱えて千鳥足で歩くのに従って歩くもの。反閇(へんばい)。[初出の実例]「陰陽頭国高朝臣参進、禹歩退」(出典:勘仲記‐弘安七年(1284)六月一三日)③ 足の自由のきかない人。〔わらんべ草(1660)〕④ 大またで歩くこと。〔南史‐陳顕達伝〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「禹歩」の読み・字形・画数・意味 【禹歩】うほ 跛行のような歩きかた。〔尸子、君治〕禹、是(ここ)に於て河をし、江を決し、十年其の家を窺はず。~手に爪あらず、脛に毛あらず。枯の、して相ひ(よぎ)らず。人、禹と曰ふ。字通「禹」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の禹歩の言及 【反閇】より …神楽などでも反閇を踏むことが行われる。反閇を禹歩(うほ)とも呼ぶのは,昔禹が水土を治め,山川を歩くこと10年でそのため足を傷め満足に歩けなかったという由緒に基づくもので,古代中国の巫術として一方の足をひきずって歩くような形の呪法があったことから付会したものであろう。日本では身固(みがため)としても行われた。… ※「禹歩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by