公的兵力,すなわち近代国家の一部をなす公的軍隊,警察と対比されるもので,私的個人ないし集団が自己の利害・権力を守るために組織する,私的兵力のこと。前近代における封建領主や絶対君主の軍隊は,その国家権力が身分的特権や伝統的権威に由来し,その運用が領主や君主の恣意にゆだねられている限りで,私兵的性格を帯びていた。また,その下臣団も,それぞれの身分的地位に応じた兵力をもち,主従関係にもとづき私兵的役割を担っていた。近代社会では,一定領域内の兵力・武器は国家権力に集中され,国民主権と法の支配の原理に規制された公的強制力として正統的に独占されるのが通例である。しかし,私人が個人的護衛や権力保持・獲得の手段として私兵を保持する場合がないわけではない。ナチス・ドイツの突撃隊SAやヒトラー親衛隊SS,イタリアのシチリア島のマフィア組織などがその典型である。オーストリア社会民主党の反ファッショ自衛団〈防衛集団Schutzbund〉は反革命に対抗する防衛的私兵組織であり,またラテン・アメリカ等にみられる革命ゲリラ武装組織は,公的軍隊への転化の可能性を秘めた私兵組織である。労働者のストライキに対抗して企業が雇い入れる暴力団組織や,政界・財界有力者が個人的警護のため私的に雇用するボディガードも,一種の私兵とみなすことができる。
執筆者:加藤 哲郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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