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移殖 いしょく

世界大百科事典 第2版の解説

いしょく【移殖】

水産業の分野では,従来そこにいなかったり,あるいは少なくなってしまった魚介類を他の水域から移して成長・繁殖させることを移殖と呼んでいる。また,表現の力点が違うだけで実質的には同じ内容を持つ語に放流があり,移殖・放流と重ねて使われることも多い。移殖・放流は水産資源の増殖をはかる積極的な方法として古くから行われ,河川湖沼はもちろん,沿岸浅海における漁業生産に大きく貢献してきた。さらに,最近は種苗の人工生産や稚仔の育成技術が著しく進歩し,対象種やその規模が増大しつつある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の移殖の言及

【増殖】より

…水産生物の繁殖と成長を助長しようとする人間の試みであるが,養殖を含む広い意味で使われる場合と,養殖を除外した狭い意味で使われる場合とがある。ここでは後者について述べるが,この場合は公共水面において漁業資源の維持・増大を目的として行われるもので,漁業管理,環境改善,移殖・放流の三つを柱とする。そして,自然の生産力に多くを依存し,生産物は漁業によって収穫され,それまでは所有者が決まっていない点などに養殖との相違がみられる。…

【放流】より

…ある水域に他所から運んできた水産生物を放すことをいう。ほとんど同じ意味のことばに移殖がある。海草や貝類など動きがないか少ないものを,それらのほとんど存在しない場所に移すような場合に〈移殖〉が,魚など移動力の強い動物を,それらの資源の増強のためにある水域に放すような場合に〈放流〉が使われる傾向はあるものの,両者を明確に区別することはできない。…

※「移殖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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