移民問題[北米日本人](読み)いみんもんだい[ほくべいにほんじん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

移民問題[北米日本人]
いみんもんだい[ほくべいにほんじん]

日露戦争後,アメリカ,カリフォルニア州を中心に起きた日本人移民排斥をめぐる政治問題。アメリカ本土への日本人移住者が増加するにつれて排日問題が高揚し,1906年 10月には,サンフランシスコ学務局によって日本人学童隔離令が出され,大きな外交問題になった。 07~08年の日米紳士協約によって日本は自発的に移民制限を行なったが,13年,20年のカリフォルニア州排日土地法など排日運動はやむことなく各州にも広がり,ついには 24年連邦議会で日本人排斥移民法が可決され実施された。その後もカリフォルニア州,オレゴン州,ワシントン州などで日本人労働者追放事件や日本人迫害事件が頻発し,両国国民感情の冷却化を招いたまま太平洋戦争にいたった。

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