空っぽ（読み）カラッポ

デジタル大辞泉

からっ‐ぽ【空っぽ】

［名・形動］
１ 中に何も入っていないこと。また、そのさま。「空っぽの財布」
２ 内面のないこと。また、そのさま。「頭の空っぽな人」
[類語]空・がらんどう・空ろ・空疎・空漠・空白・空虚・ブランク・空間・スペース・空き・中天・空洞・がら空き・虚うろ・虚空・蛻もぬけの殻

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

からっ‐ぽ【空ぽ】

1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
2. ① 中に物がはいっていないこと。から。からっぽう。
   1. [初出の実例]「一升徳利のからっぽになったを取」(出典：滑稽本・戯場粋言幕の外（1806）下)
   2. 「家(うち)は空っぽにしたって関うものか」(出典：社会百面相（1902）〈内田魯庵〉ハイカラ紳士)
3. ② 考え、論理、思想などが、内容のないこと。からっぽう。
   1. [初出の実例]「人間の生活は、全て苦悩で而も意味は空っぽだけれども、智識は其の空っぽを充(みた)して」(出典：解剖室（1907）〈三島霜川〉)
4. ③ 空(くう)。空中。また、むなしいこと。
   1. [初出の実例]「放し亀が、竹の筒の上に乗ってからっぽばっかり掻いてゐるけれど」(出典：松翁道話（1814‐46）四)

出典　精選版 日本国語大辞典